アメリカの柔軟剤「ダウニー」が口コミで広がり人気となりました
柔軟剤の使い方は香りを楽しみながら洗濯をすることになりました
柔軟剤のもともとの使い方は、洗濯物を柔らかく仕上げることにありますが、最近の傾向として「香り」にこだわった柔軟剤が次々と発売されています。今年の春には、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)、花王、ライオンの大手3社から新たに「香り系」の柔軟剤7製品が発売されました。この柔軟剤の“香り競争”の影響は大きく、「柔軟剤の香り」という種類の芳香剤まで新発売されています。いったい、柔軟剤に何が起きているのでしょうか。
今や洗濯は洗剤と柔軟剤を組み合わせて行うことが当たり前となっていますが、海外の柔軟剤アメリカの「ダウニー」が口コミで人気となり、それに対抗する形で日本の大手メーカーも従来の使い方や効果をアピールする製品ではなく「香り」を前面に押し出した製品を次々と発表していると思われます。
ダウニーを初めとし、P&Gのレノア、花王のハミング、ライオンのソフランの人気の柔軟材の使い方や特徴をあらためて検証していきましょう。
最近急激に人気が出てきたのが、海外アメリカの柔軟剤ダウニーです。P&Gの日本法人が取り扱っていない並行輸入品なので、輸入雑貨店や海外のスーパーチェーンなど限定された店舗でしか購入できませんでした。ところが、その個性的香りと希少価値が「みんなと違うものを使用したい」と思う層に受けて口コミで人気が出て、今では柔軟剤ダウニーは一部の大手スーパーでも販売されるようになりました。柔軟剤ダウニーの売り上げも市場の2、3%程度まで増えていると言われています。
ユーザー層が変化したことで柔軟剤のニーズが変化していると思われます。アメリカでは、もともと香水が生活に溶け込み、香りを付けることが普通でした。それに比べて、日本では「防臭」「消臭」など、香りを消すことが主流でした。しかし、柔軟剤の購買層が香りに対してあまり抵抗のない世代の主婦が中心となり、洗濯に自分の好みの香りを取り入れたいといったユーザーが増えているのです。
この世代は、日常の家事を楽く行いたいと言う気持ちが大きく、洗濯物を干したり、たたんだりする際に好みの香りがすることで、洗濯を少しでも楽しいものにしたいのでしょう。
柔軟剤で、この春に発売された7製品の中で、最も特徴的な香りと思われるのが、P&Gの柔軟剤「レノアハピネス」2製品です。値段は今までの柔軟剤レノアと変わりませんが内容量が減ったので、実質的に値上げとなります。レノアの特徴は、「おひさま」「森林浴」と、香りをイメージとして表していることです。P&Gでは、おひさまの香りは「おひさまの下で洗濯物を干した、清潔であたたかい香り」、森林浴の香りは「草原の朝露の中を散歩しているような、さわやかで心がなごむ香り」と表現しています。
一方、花王の柔軟剤「ハミング 南国リゾートの香り」は、とても冒険的な香りと注目されています。「香りの強いタイプ」と商品パッケージに、書かれているほどです。ハミングのキャップを取ると、マンゴーに似た、あまいフルーティーな香りが漂います。
ライオンの柔軟剤「香りとデオドラントのソフラン」3製品は、天然のアロマオイル配合と香りが長持ちすることを強調しています。ソフランは洗濯のための使い方として柔らかく仕上げると共に心地よい香りをつけそれを長時間維持する柔軟剤です。しかし、フローラル、シトラス、ソープの香りで、他の2社の新製品と比較すると平凡です。“天然アロマオイル”でどれだけユーザーにアピールできるかがカギとなります。