火災のフラッシュオーバーはどう起きるのか

火災のフラッシュオーバーは爆発的に燃え広がる火災現象のことをいいます。
室内で火災が起こった場合、その熱で部屋の可燃物が熱分解して、引火性のガスが大量に発生して室内にガスが充満したときや天井の内装などに使われている可燃性の素材が一気に発火した状態をフラッシュオーバーといいます。
フラッシュオーバーが起こると、下手をすると1,000℃を超える高温の空間が一気に広範囲に広がりますのでおそらく避難ができない状況になります。
それだけでなく、消火すらできずまわりに延焼しないように防ぐ対応ぐらいしかできなります。
かつてのホテルニュージャパンでの火災で、このフラッシュオーバーが発生し、火災被害が拡大したところから注目されるようになりました。
このホテルニュージャパンでのフラッシュバックの内容が、コミック版プロジェクトX挑戦者たち「炎上、男たちは飛び込んだ <ホテル・ニュージャパン>伝説の消防士たち」で紹介されています。「守るべき命があり、助けるべき命がある。」「救え! 限りなく尊い命を!!」と克明にその出来事が記されています。

フラッシュオーバーへの対応策は?

フラッシュオーバーがおこるのはどういう状況か?動画の映像でみるとすごいです。
さきほどの場合のほか2つのパターンがあります。
炎が壁から天井にいき、強い放射熱照射で、室内の可燃物を着火させる。
もしプラスチック製の大型家具が勢いよく燃え上がったときは、部屋が防火仕上げであってもフラッシュオーバーがおこります。
フラッシュオーバーへの対策としては、まず発生時期を遅らせることですが、できるだけ火災を消したいですね。
実際に火災でフラッシュオーバーに達するまでの時間には、いろんな要素がかかわり合っています。
まずは部屋の気密性で、室内への酸素供給量が多いとやはり燃焼速度が速くなります。
燃えている部屋を気密化させると部屋への酸素供給が抑えることができます。
2つ目は、室内にある家具や内装に使われる素材を燃えにくいものにするということです。
内装材や家具が燃え拡がりにくいほど、燃焼時間を遅らせることができます。
3つ目は、建物の構造について、建物にどの程度の熱吸収率があるかです。
例えば、コンクリートは不燃性なのでコンクリート製の壁が熱を吸収できれば、フラッシュオーバーになりにくいです。

新潟の消防士の教訓が活かされることを

もし黄色の煙が出てきたら危ないです。フラッシュオーバーの予兆です。
フラッシュオーバーが近いかどうかは、たちこめる煙の色や炎の状況から、ある程度予測できます。
一般にいわれているのは、炎が天井面に届いてから1分以内にフラッシュオーバーがおこるとしています。
また、燃えている部屋から白い煙が多量に発生しているときには、これは湯気のようなものなので、それほど温度も上昇しないんです。
じつはフラッシュオーバーで怖いのは、黄色い煙です。
煙が黄色くということは、可燃物が熱分解を始めたということなんです。
さらに煙は黒色へと変化していきますが、黒煙というのはフラッシュオーバー寸前の状態で、かなり有害性の高い煙なんです。
ですから煙が黄色のうちに、すばやく屋外の安全な場所に避難するようにしましょう。
先日、新潟で消防士の方がフラッシュオーバーに巻き込まれましたね。
意識不明の重体でしたが、その後大丈夫だったんでしょうか?
火災で怖いのは、フラッシュオーバーとバックドラフトですね。
新潟の消防局でも訓練したりしていたと思いますが、フラッシュオーバーってよく判断できないといけないですね。

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